1980年公開の『のび太の恐竜』から今に至るまで全41作品が公開されてきた映画ドラえもんシリーズ。
子どもから大人まで楽しめるストーリーということもあって、幅広い世代のファンから支持されています。
しかし、最近ファンになった人は「作品数が多すぎてどれを見たら良いかわからない」と悩んでしまいますよね。
本記事ではそんな人に向けて、全作品チェック済みの運営者が歴代ドラえもん映画のおすすめ作品をランキング形式で紹介。
ランキング前にはドラえもん映画の楽しみ方についても記載しているので、ぜひご確認ください。
目次
- 1 ドラえもん映画の楽しみ方
- 2 ドラえもん映画歴代おすすめランキングTOP41
- 2.1 41位:のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)【2015年公開・35作目】
- 2.2 40位:のび太と緑の巨人伝【2008年公開・28作目】
- 2.3 39位:のび太の人魚大海戦【2010年公開・30作目】
- 2.4 38位:のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~【2012年公開・32作目】
- 2.5 37位:のび太のドラビアンナイト【1991年公開・12作目】
- 2.6 36位:のび太と翼の勇者たち【2001年公開・22作目】
- 2.7 35位:新・のび太の宇宙開拓史【2009年公開・29作目】
- 2.8 34位:のび太の南海大冒険【1998年公開・19作目】
- 2.9 33位:のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記【1997年公開・18作目】
- 2.10 32位:のび太とアニマル惑星(プラネット)【1990年公開・11作目】
- 2.11 31位:のび太とロボット王国(キングダム)【2002年公開・23作目】
- 2.12 30位:のび太の宇宙漂流記【1999年公開・20作目】
- 2.13 29位:のび太と竜の騎士【1987年公開・8作目】
- 2.14 28位:のび太の宝島【2018年公開・38作目】
- 2.15 27位:のび太の創世日記【1995年公開・16作目】
- 2.16 26位:のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)【1993年公開・14作目】
- 2.17 25位:新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~【2014年公開・34作目】
- 2.18 24位:のび太の大魔境【1982年公開・3作目】
- 2.19 23位:のび太と雲の王国【1992年公開・13作目】
- 2.20 22位:のび太の太陽王伝説【2000年公開・21作目】
- 2.21 21位:のび太とふしぎ風使い【2003年公開・24作目】
- 2.22 20位:のび太と夢幻三剣士【1994年公開・15作目】
- 2.23 19位:のび太の日本誕生【1989年公開・10作目】
- 2.24 18位:のび太の月面探査記【2019年公開・39作目】
- 2.25 17位:のび太の南極カチコチ大冒険【2017年公開・37作目】
- 2.26 16位:のび太と銀河超特急(エクスプレス)【1996年公開・17作目】
- 2.27 15位:のび太の宇宙開拓史【1981年公開・2作目】
- 2.28 14位:のび太の恐竜【1980年公開・1作目】
- 2.29 13位:のび太の宇宙小戦争【1985年公開・6作目】
- 2.30 12位:のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~【2007年公開・27作目】
- 2.31 11位:のび太の海底鬼岩城【1983年公開・4作目】
- 2.32 10位:のび太の宇宙小戦争2021【2022年公開・41作目】
- 2.33 9位:新・のび太の日本誕生【2016年公開・36作目】
- 2.34 8位:のび太のひみつ道具博物館【2013年公開・33作目】
- 2.35 7位:のび太のワンニャン時空伝【2004年公開・25作目】
- 2.36 6位:のび太の魔界大冒険【1984年公開・5作目】
- 2.37 5位:のび太のパラレル西遊記【1988年公開・9作目】
- 2.38 4位:新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~【2011年公開・31作目】
- 2.39 3位:のび太の新恐竜【2020年公開・40作目】
- 2.40 2位:のび太の恐竜2006【2006年公開・26作目】
- 2.41 1位:のび太と鉄人兵団【1986年公開・7作目】
- 3 ドラえもんの映画を見るならAmazon Prime Videoがおすすめ!
- 4 まとめ
ドラえもん映画の楽しみ方
1.旧作とリメイク版の違いを見つける
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
ドラえもんの映画には『のび太の恐竜』と『のび太の恐竜2006』のように、旧作とリメイクの2種類が存在する作品があります。
設定の変更や追加キャラの登場などによって旧作とは異なる展開を迎える作品もあり、「旧作が良いか、リメイクが良いか」という議論は後を絶ちません。
しかし、じっくりと鑑賞すると旧作には旧作の良さが、リメイクにはリメイク良さがきちんとあります。
「ドラえもんの映画を深く味わいたい」
そんな人はぜひ旧作とリメイクの違いに目を光らせてみてください。
旧作とリメイクの比較記事
2.迫力のあるアクションシーンを大画面で
PR TIMESより引用
ドラえもん映画を語る上で迫力のあるアクションシーンは欠かせません。
『新・のび太と鉄人兵団』で鉄人兵団が進軍してくるシーンや『のび太の新恐竜』のラストシーンで見られるのび太とキューの奮闘などはぜひ大画面で見てほしいところです。
最新作は劇場へ。過去作はBlu-rayを購入してテレビの大画面で見るのがおすすめです。動画配信サービスで視聴する場合はFire TV StickやChromecastを利用して、テレビで視聴しましょう。
3.お子さんと一緒に
お子さんがいる方は自分が子どもの頃に見ていた作品を一緒に鑑賞することもまた一興です。
優れた作品を後世に伝えていくというのはとても素晴らしいこと。
子どもの頃に見て「この作品面白い!」と感じた作品はぜひお子さんにも見せてあげてください。
ドラえもん映画歴代おすすめランキングTOP41
41位:のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)【2015年公開・35作目】
あらすじ
ひょんなことから宇宙で本物のヒーローとして戦うハメになったのび太たちの大冒険の行方を描く。ある日、テレビのヒーローに憧れたのび太は、しずか、ジャイアン、スネ夫たちと、ドラえもんのひみつ道具バーガー監督を使って本格的なヒーロー映画をつくることに。
テレビスペシャルとして放送していてもおかしくないクオリティ。
劇場で公開する意味はあったのか?はなはだ疑問です。
ラストシーンに関してもイマイチ盛り上がりに欠ける展開で、最初から最後まで退屈だったと言わざるを得ません。
40位:のび太と緑の巨人伝【2008年公開・28作目】
あらすじ
植物たちが暮らす"緑の星"を舞台に、ドラえもんたちが地球の緑を守るために大冒険を繰り広げる。のび太はある日、裏山で小さな苗木を拾う。その苗木にドラえもんが"植物自動化液"をかけて自由に動けるようにしてやる。
要素を詰め込みすぎたがゆえに理解に苦しむ作品。
壮大なそうで浅いストーリーといちいち鼻につく敵の存在も相まって、どのレビューサイトでも評価はかなり低めです。
監督自ら失敗作だと公言しているとかなんとか。
39位:のび太の人魚大海戦【2010年公開・30作目】
あらすじ
「架空の水」というひみつ道具を使って、町を海にして遊んでいたドラえもんたち。そこに5000年前地球にやってきたという人魚族が現れ、海の冒険を楽しむが、伝説の「人魚の剣」を狙う黒い影が現れる。
感動の押し売りとの声が多数あがっている作品。
確かに伝説の剣の力で海が綺麗に→一同涙の流れは唐突すぎて、理解に苦しみました(笑)
また、本作は監督がインタビューで「わかりやすさを重視した」「深い設定はボツにした」と言っているころからもわかるように、大人を対象としていません。
かと言って子どもが見て満足できる内容かというとかなり怪しいので、スルーするのが吉です。
38位:のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~【2012年公開・32作目】
あらすじ
ドラえもんとのび太たち一行が絶滅したはずの動物たちが暮らす不思議な島を舞台に大冒険を繰り広げる。
のび太パパが深くかかわってくる珍しい作品。
レビューを見てみるとキャラクターの描かれ方に関する不満が圧倒的に多かったですね。
確かにドラえもんの登場人物らしからぬ言動にイラっとすることが多く、見ていて気持ち良いものではありませんでした。
また、家族愛を訴えかけてくるシーンが不自然に差し込まれているため、感動的なシーンなのに泣けないという最悪の事態に...
37位:のび太のドラビアンナイト【1991年公開・12作目】
あらすじ
ドラえもんがいない間に、ひみつ道具「絵本入りこみぐつ」で絵本の世界に入り込んでいたのび太たち。だが、ジャイアンとスネ夫が本をバラバラにして順番を入れ替えてしまったうえ、靴を片方無くしたしずかがアラビアンナイトの世界に取り残されてしまう。
とにかくツッコミどころが多い作品。
本作を見て「なぜこのひみつ道具を使わない?」と何度思ったことか...(絵本が燃やされた時にタイムふろしきを使わないetc)
設定に関しても、現実世界と空想世界がほとんどわけもなく繋がっているなど意味不明なものが多く、冒険パート以外はあまり楽しむことができませんでした。
36位:のび太と翼の勇者たち【2001年公開・22作目】
あらすじ
突如現れた時空の歪みに飲み込まれてしまったのび太たち。そして彼らは、鳥人間が自由に空を飛ぶ世界・バードピアにたどり着く。しかし、その平和な世界には、大きな危険が迫っていた。のび太たちは、バードピアを救うべく立ち上がる。
ゲストキャラが大活躍する作品。
本作ではドラえもんやのび太といったメインキャラよりもゲストキャラのグースケにフォーカスが当たっているため、グースケに対する評価がそのまま作品の評価に直結することもしばしば。
「飛べない鳥が飛べるように」というのは2020年に公開された『のび太の新恐竜』と通ずるところがありますが、本作ではストーリーの都合上仕方なく飛べるようにしたという感じで、そこに感動はありませんでした。
35位:新・のび太の宇宙開拓史【2009年公開・29作目】
あらすじ
ある日、超空間のねじれで、のび太の部屋の下と宇宙の彼方のコーヤコーヤ星がつながってしまう。
1981年に公開された『のび太の宇宙開拓史』のリメイク版。
旧作同様、本作でもジャイアン・スネ夫・しずかちゃんの出番は少なく、あくまでのび太とゲストキャラの交流に焦点が当たっていましたが、オリジナルキャラ・モリーナの登場によって、ストーリー展開は大幅に改変。
旧作とリメイクは似て非なるものとなりました。
34位:のび太の南海大冒険【1998年公開・19作目】
あらすじ
夏休みの宿題の研究に海を題材に選んだのび太だが、「宝島」の本に夢中になった結果、自分も本物の宝島で冒険したいと思い始める。そこで、即席の宝探しセットで冒険を始めたのび太たち。だが、そんな一同の前に本物の海賊船が現れる。
ジャイアンの魅力が詰まった作品。
のび太を助けられなかったことを悔いて、必死にのび太を探すジャイアンがかっこよすぎる!
やはり映画版のジャイアンはひと味違いますね。
33位:のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記【1997年公開・18作目】
あらすじ
牧場を持っていると友人たちに嘘をついてしまったのび太。彼のために、やむなくドラえもんは牧場の設置可能な小惑星を用意する。そして彼らは、道具を使って自分たちの玩具に命を吹き込み、開拓を始め、「ねじ巻き都市」を作り上げる。しかし、その世界で事件が起きてしまう。
ドラえもんの原作者・藤子・F・不二雄先生の遺作。
『のび太とアニマル惑星』『のび太と雲の王国』同様、環境保全を訴えるシーンが印象的でしたね。
32位:のび太とアニマル惑星(プラネット)【1990年公開・11作目】
あらすじ
不思議なピンクのもやを通って、のび太たちは動物の星にたどり着く。そこでは、動物たちが平和に暮らしていた。しかし、その穏やかで美しい星を征服しようとする敵が現れる。ドラえもんたちはひみつ道具で住民たちを救おうと戦っていく。
環境保全を強く訴えかけた作品。
環境破壊を続けた人類を敵にすることで対立構造やメッセージがより明確になっていて、内容がスッと頭の中に入ってきました。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
31位:のび太とロボット王国(キングダム)【2002年公開・23作目】
あらすじ
かつては人間とロボットが仲良く平和に暮らしていたロボット王国。ロボットの人工知能は急速に進化し"感情"も持つようになったロボットたち。しかし、ジャンヌ女王は、ロボットから"感情"を抜き取り、奴隷として道具に改造し始めていた。女王はドロイド兵を使って町のロボットたちを捕まえていた。
人間とロボットの共存をテーマにした作品。
ストーリー全体を通して見ると粗削りな部分が多かったですが、ドラえもんとマリアがロケットで飛ばされるシーンはドラ映画屈指の感動ポイントでしたね。
30位:のび太の宇宙漂流記【1999年公開・20作目】
あらすじ
ゲーム「スター・クラッシュ」をしていたのび太たち。そこへ、ジャイアンとスネ夫が入ったままのゲームメカを謎のUFOが持ち去ってしまう。なんとかUFOに追いついたドラえもんたちは、宇宙少年騎士団のリアンたちと出会い、宇宙の侵略者を相手にした一大バトルに参加することになる。
ドラえもん映画屈指のトラウマ作品。
地球への帰還に安堵したのび太たちでしたが、降り立ったのは地球ではなく、幻を見せてくる怪物がうごめく惑星・眩惑の星でした。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
ラストシーンで地球に戻った時に、眩惑の星に訪れた時と同じシーンが使われていたため、「またあの怪物が出てくるんじゃないか」と気が気でなかったですね。
29位:のび太と竜の騎士【1987年公開・8作目】
あらすじ
ドラえもんの「どこでもホール」で偶然広い地下洞窟を見つけたのび太は、みんなを呼んで地底探検をする。だが、その最中にスネ夫が行方不明になってしまう。慌てて彼を探しに出かけるが、人を食べる竜人・ナンジャ族に捕まってしまうドラえもんたち。危機一髪というところを助けてくれたのは、地底人の竜の騎士・バンホーだった。
伏線の回収がきれいな作品。
地底人の間で聖域と呼ばれている正方形型の空洞がどのようにして作られたのか。
その質問に対する答えをラストシーンに持ってくるのは流石の一言です。
28位:のび太の宝島【2018年公開・38作目】
あらすじ
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの海洋冒険小説『宝島』をモチーフに、カリブ海を巡るドラえもんとのび太たちの大冒険を描く。
ドラ映画の中で一番興行収入が多い作品。
スティーヴンソンの海洋冒険小説『宝島』をモチーフにしたという点では『のび太の南海大冒険』と同じものの、内容は全くの別物です。
作画・映像技術は圧巻の一言でしたが、ストーリーに関してはツッコミどころが多々あり、総合的に見ると平均的な作品でした。
27位:のび太の創世日記【1995年公開・16作目】
あらすじ
夏休みの自由研究のため、ドラえもんからもらった「創生セット」で宇宙の誕生から地球の発生、そして生命の誕生まで作り上げたのび太。しかしそのミニ地球を観察していると、地底に独自の進化を遂げた虫たちが発生する。やがてその虫たちは、ミニ地球の人類に挑戦しようと試みる。
入れ子構造を取り入れた作品。
地球に住むのび太が創生セットでミニ地球を作り、ミニ地球に住むホモ・ハチビリスが創生セットでミニ地球を作る。
本作を見ると、私たちの世界も創生セットで作られた世界なのでは?と思わずにはいられません。
26位:のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)【1993年公開・14作目】
あらすじ
のび太の家に届けられた不思議な門。それはブリキのおもちゃの世界へと繋がっていた。そんなある日、突如としてブリキの飛行機が襲来し、ドラえもんがブリキの兵隊にさらわれてしまう。ドラえもんを助けるため、のび太たちは救出作戦に乗り出す。
機械に頼りすぎるのは良くないというメッセージを感じる作品です。
ラビリンスの入り口やコンピューターウイルスにかかって壊れてしまったナポギストラー1世にトラウマを覚えたのは昔の話。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
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25位:新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~【2014年公開・34作目】
あらすじ
独自の進化を遂げた犬の王国を舞台に、おなじみのメンバーが大活躍する冒険活劇。
1982年に公開された『のび太の大魔境』のリメイク版。
本作は他のリメイク作とは異なり、ストーリー上の変更点がほとんどありません。
24位:のび太の大魔境【1982年公開・3作目】
あらすじ
夏休みのある日、のび太の家に一匹の子犬が迷い込んできた。その子犬に導かれ、のび太たちの一行はアフリカのコンゴにある巨大な像の謎を解く探検へと向かう。危険だらけのジャングルの奥地には、まだ見ぬ冒険が広がっていた。
ジャイアンが主人公している作品。
散りばめられた伏線が綺麗に回収されていくため、後味は良いです。
犬の王国・バウワンコを救うとされる10人の外国人たち。
その正体はいったい...
23位:のび太と雲の王国【1992年公開・13作目】
あらすじ
雲の上には天国があると信じているのび太のために、ドラえもんはひみつ道具を使って雲の上に素敵なお城を作る。しかし、雲の上には本当に別の世界があった。空にある天上世界に迷い込んでしまったのび太たちは、天上人たちと出会う。親切そうな彼らだったが、実は恐ろしい計画を実行しようとしていた。
環境保全を強く訴えかけた作品。
ドラえもんを映画だけ追っている人が見たら、???となるシーンがあるのが難点。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
22位:のび太の太陽王伝説【2000年公開・21作目】
あらすじ
ひみつ道具「タイムホール」の故障により、古代文明の王国・マヤナ国へと流れ着いたドラえもんと仲間たち。そこで彼らは、のび太に瓜二つの王子に出会う。やがて2人は力を合わせ、王子の母である女王を苦しめる魔女の呪いに立ち向かう。
明確な善VS悪の戦い。
命をかけて戦う球技「サカディ」や雨を降らせるために生贄を捧げる儀式などからわかるように本作はかなりダークです。
それこそ、序盤で描かれていたのび太とティオのコメディ調の入れ替わりがなければ、作品全体として暗いものとなっていたでしょう。
21位:のび太とふしぎ風使い【2003年公開・24作目】
あらすじ
台風の過ぎ去ったある朝、のび太は台風の子どもと出会う。すぐに懐いたその風の子を、のび太は「フー子」と名付けて可愛がる。次第にそのパワーを増していくフー子。そこでのび太とドラえもんは、「どこでもドア」で広い草原へ連れていく。
本作では従来のアナログ作画からデジタル作画へとシフトチェンジしたことで、戦闘シーンの迫力が増していました。
脚本に関しては風の民が全然活かされていなかったことに不満を感じましたが、のび太とフー子にフォーカスを当てることで、最後までブレずにストーリーが進行した点は評価に値しますね。
20位:のび太と夢幻三剣士【1994年公開・15作目】
あらすじ
ドラえもんが出してくれた"気ままに夢見る機"で自分の好きな夢をみて夢中になるのび太。ある日彼は、謎の男から"夢幻三剣士"の夢をみることをすすめられる。しかし彼が見た夢は、妖霊大帝オドロームによってユミルメ国が支配されているところだった。
数多くの考察がなされている問題作。
トリホーの正体やラストシーンの意味などは令和になった今でも議論されています。
以下に『夢幻三剣士』の考察記事を貼っておくので、鑑賞後にぜひチェックしてみてください。(コメント欄に質の高い考察あり)
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『映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の考察【ラストシーンやトリホーの正体について解説】
続きを見る
19位:のび太の日本誕生【1989年公開・10作目】
あらすじ
史上最大の家出を決行すべく、7万年前の日本に来たドラえもん一行だが、未来から来た時間犯罪者ギガゾンビの存在を知る。歴史改ざんの陰謀を阻止することはできるのか。
映画ウォッチより引用
死刑や自殺など子供向けの作品とは思えないハードな言葉・奴隷にされる光族などなど。内容は割とダークです。
特にどらえもんが時空乱流(神隠し)について説明するシーンや復活するつちだま(土偶)のシーンはホラー要素が強いので、トラウマになった人が多いはず。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
18位:のび太の月面探査記【2019年公開・39作目】
あらすじ
月面探査機が捉えた白い影が世間を騒がせる中、のび太はひみつ道具で月の裏側にウサギ王国を作る。そんなある日、転校生の少年ルカと共に冒険に繰り出したのび太たちは、不思議な力を持つ子供らと出会う。そこに謎の宇宙船が現れ、子供たちを誘拐。ルカも攫われてしまう。のび太たちは、大切な友達を助けるために奮闘する。
『かがみの孤城』や『ツナグ』が代表作として挙げられる小説家・辻村深月さんが脚本を手掛けた作品。
ストーリーの根幹にある「異説クラブメンバーズバッチ」というひみつ道具がかなり複雑な効果を持っているので、一度見ただけでは内容を理解するのが難しいかもしれません。
難解なストーリーを考慮しているのか、オリジナルキャラクター達は可愛らしいデザインをしており、そこでうまくバランスが取れているといった感じです。
17位:のび太の南極カチコチ大冒険【2017年公開・37作目】
あらすじ
不思議な腕輪に導かれるように10万年前の世界を訪れたのび太たちが、地球凍結の危機に立ち向かう姿を描く。
わさドラオリジナルの作品の中でNO1との呼び声が高い作品。
絶対悪が存在しないため、ストーリーの盛り上がりには欠けますが、ストーリーの完成度が高く、大人でも問題なく楽しめる作品になっています。
16位:のび太と銀河超特急(エクスプレス)【1996年公開・17作目】
あらすじ
銀河を駆けるSL型宇宙船のチケットを入手したドラえもんは、のび太たちと共にミステリーツアーへと繰り出す。星間旅行を楽しむ一行だったが、彼らが向かう先には、不気味なエイリアン・ヤドリの魔手が待ち受けていた。
宇宙を駆け抜ける銀河鉄道に魅力的なテーマパークなどなど子どものロマンが詰まった作品。
子ども向けの作品でありながら、観光開発による地域活性化といった社会問題に踏み込んだ側面も持っています。
15位:のび太の宇宙開拓史【1981年公開・2作目】
あらすじ
超空間がもつれ、のび太の部屋の下とつながった、宇宙の彼方にある「コーヤコーヤ星」。そこでのび太たちは洪水で宇宙船を流されてしまったロップル一家と知り合い、宇宙船を探す手助けをする。一家と仲良くなったのび太たちは、重力の小さいコーヤコーヤ星で遊ぶ。
ゲストキャラの交流を深く描いた作品。
本作はドラ映画としてはかなり異例で、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんはストーリーにほとんど関与していません。
これに関しては賛否がわかれるところですが、ジャイアンたちを省いたことによって、のび太とロップル一家のお別れシーンに深みが生まれたので、個人的には良かったと思っています。
14位:のび太の恐竜【1980年公開・1作目】
あらすじ
ある日、のび太は恐竜の化石を持つスネ夫に負けじと、恐竜の化石探しをしはじめる。のび太はそこで見つけた何かの塊を家に持ち帰り、タイムふろしきで包んでみることに。すると恐竜の卵が現れる。やがて卵が孵り、中から生まれたのは首の長い恐竜だった。のび太はその恐竜をピー助と名付けて育てることにする。
ドラ映画の記念すべき1作目。
のび太とピー助の親子のような関係性に思わず涙をそそられます。
ストーリーはとてもシンプルなので、子どもにもオススメできる作品です。
13位:のび太の宇宙小戦争【1985年公開・6作目】
あらすじ
ある日、小さなロケットを発見したドラえもんたち。そのロケットは、反乱軍から身を隠そうとする「ピリカ星」の大統領・パピが乗ってきたものだった。反乱軍の首謀者は、彼を捕らえようと追跡部隊を地球にさし向けてくる。パピを守るため、ドラえもんたちが立ち上がる。
意気地なしのスネ夫を罵倒せずにその場を立ち去るしずかちゃん→勇気を振り絞って戦場にやってきたスネ夫に「ありがとう」と言うしずかちゃん→しずかちゃんを身を挺してかばうスネ夫
この流れはズルい。
リメイク版ではよりたくさんスネ夫の活躍が描かれているので、ぜひ本作とあわせて視聴してみてください。
12位:のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~【2007年公開・27作目】
あらすじ
声優陣を一新し新生「ドラえもん」となった人気TVアニメの劇場版第2弾。脚本に人気ミステリー作家・真保裕一を迎え、のび太がつくりだした魔法の世界を舞台に繰り広げられる大冒険を描き出す。のび太はある日、魔法が使えたら便利なのに、と安易な気持ちからもしもボックスでこの世界を魔法の世界に変えてしまう。
1984年に公開された『のび太の魔界大冒険』のリメイク版。
旧作で多くの人にトラウマを与えたメデューサが本作では老婆から美人へとリデザインされ、恐怖度が軽減。さらに美夜子の母親という設定が追加されたことで、キャラクターに深みが生まれました。
魔界を冒険するシーンが旧作からバッサリとカットされていた点は残念でしたが、説明や設定に時間を割くことでストーリーに説得力が増していたことは評価に値しますね。
11位:のび太の海底鬼岩城【1983年公開・4作目】
あらすじ
海底キャンプを楽しんでいたのび太たちは、突然大イカに襲われ、危ないところを海底人に助けられる。海の底には、人間から隠れて暮らす海底人の国「ムー連邦」があったのだ。のび太たちは海底人に幽閉されるが、1人の海底人と友だちになる。
核兵器、差別、環境破壊などドラえもん映画にしては重い題材を扱っています。
自動報復装置を持ったポセイドンは現代におけるAIの暴走を想起させるほど恐ろしい存在で、「これは本当に子ども向けの作品なのか?」と疑ってしまうほどでした。
10位:のび太の宇宙小戦争2021【2022年公開・41作目】
あらすじ
のび太は小さなロケットを偶然拾い、中にいた手のひらサイズの宇宙人・パピと出会う。ドラえもんとのび太たちは、パピと友情を深めていくが、突然反乱軍に襲撃される。そしてのび太たちはパピを守るべく、ピリカ星へと旅立つ。
1985年に公開された『のび太の宇宙小戦争』のリメイク版。
ストーリーの本筋に大きな変更点はないものの、キャラクターの描かれ方が変化。スネ夫に関しては本作の主人公と言っても過言ではない活躍ぶりでしたね。
9位:新・のび太の日本誕生【2016年公開・36作目】
あらすじ
7万年前の日本に家出したのび太たち5人が、ひょんなことから出会った原始人の少年を助けるために繰り広げる大冒険を描く。家出を決意したのび太、ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫の5人だったが、家出できる場所がなく途方に暮れる。
1989年に公開された『のび太の日本誕生』のリメイク版。
旧作の不満点として声が多数あがっていたアクションシーンの少なさが大幅に改善され、見ごたえのある作品に。
多くの人が称賛していることからも、リメイク作品の中で一番の成功作であることは間違えないでしょう。
8位:のび太のひみつ道具博物館【2013年公開・33作目】
あらすじ
ひみつ道具が展示された未来の博物館を舞台に、謎の怪盗DXに奪われたひみつ道具を取り戻すためにドラえもんとのび太たちが繰り広げる大冒険を描く。ある日、謎の男・怪盗DXによってドラえもんの鈴が盗まれてしまう。
ドラ映画としては珍しく推理要素のある作品。
ドラえもんの鈴を盗んだ怪盗DXが誰なのかを考えながら本作を見るとより楽しめます。
7位:のび太のワンニャン時空伝【2004年公開・25作目】
あらすじ
ある日、のび太は川でおぼれていた子犬を発見し助け出す。その子犬をイチと名付けたのび太は、そのまま家に連れ帰り、ママには内緒で自分の部屋で飼うことに。数日後、裏山に遊びに行ったのび太は、人間たちに捨てられたたくさんの犬や猫を目にして、人間の身勝手な振る舞いに怒りを覚えるのだった。
のぶドラの最後にふさわしい作品。
イチ=ハチであることの因果関係が複雑ですが、時を超えた友情という子どもでも理解しやすい終着点を用意することで後味の良い作品に仕上がっています。
6位:のび太の魔界大冒険【1984年公開・5作目】
あらすじ
魔法が使えたらいいな、と考えたのび太は、ひみつ道具「もしもボックス」で現実の世界を魔法の世界に変えてしまう。だが、そこでものび太は落ちこぼれ。そのうえ、元の世界に戻そうと思ったのにママがもしもボックスを捨ててしまって戻せなくなる。
ドラえもん映画屈指のトラウマ作品。
時空を超えて追いかけてくるメデューサに戦慄したのは私だけではないはず。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
リメイク版に比べて魔界を冒険パートが多く収録されているため、冒険譚として純粋に面白かったですね。
5位:のび太のパラレル西遊記【1988年公開・9作目】
あらすじ
タイムマシンで唐の時代の中国へ行ったのび太は、そこで孫悟空が自分そっくりだと知る。自慢しようと、みんなを連れて唐の時代へ戻るも孫悟空は現れず、泣く泣く現代に戻るのび太。ところが、彼は世の中が妖怪の世界へと変化していることに気づく。開きっぱなしにしていたヒーローマシンから、妖怪が飛び出してしまったのだ。
本作はストーリーが単純明快でわかりやすく、大人も子どもも楽しめる作品であることは間違えありません。
しかし、新聞越しに見えるパパの角、ママの足音、トカゲのスープ、魔物に変身する先生、高くそびえたつ摩天楼などなど。
現実世界が魔物の世界に侵食されていくパートは結構ホラーなので、視聴はくれぐれも明るい場所で。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
4位:新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~【2011年公開・31作目】
あらすじ
ある日、のび太の家の庭に空からロボットの部品が降ってくる。のび太とドラえもんは部品を組み立て、巨大ロボットを完成させるが、ロボットの持ち主で、「メカトピア」からやって来たという少女・リルルが現れる。
1986年に公開された『のび太と鉄人兵団』のリメイク版。
人間とロボットの対立を描いた作品ですが、リメイク版ではロボットの脳をひよこにすることで、ドラえもん映画で描かれることの多い異種族との交流という形に昇華できています。
映像技術に関しても、旧版と比べると飛躍的に向上しており、大迫力の戦闘シーンは大人も思わず息をのんでしまうほど。
視聴する際はぜひ大画面で見てほしいですね。
3位:のび太の新恐竜【2020年公開・40作目】
あらすじ
恐竜博の化石発掘体験で、恐竜のたまごと思しき化石を見つけるのび太。ドラえもんの「タイムふろしき」でその化石を元の状態に復元すると、新種の双子の恐竜が生まれる。キュー、ミューと名づけて愛情深く育てるのび太だが、やがて彼らが生息していた6600万年前の時代に帰すことを決意。
「ドラ映画の中で一番感動した!」との声が多数ある作品。
のび太とキューの友情、のび太としずかちゃんのラブコメ要素、ピー助のサプライズ登場などなど。見どころを挙げたら切りがありません。
2位:のび太の恐竜2006【2006年公開・26作目】
あらすじ
恐竜の化石を探していたのび太は、謎の卵を見つける。それは、白亜紀の恐竜・フタバスズキリュウの卵だった。生まれてきた首長竜の赤ちゃんをピー助と呼んでママに内緒で育てるのび太だが、やがて別れのときが訪れる。
1980年に公開された『のび太の恐竜』のリメイク版。
旧作と比べて本作はロードムービーの側面が強く、のび太たちが自力で日本へ帰るところにフォーカスが当たっていました。(旧作はタイムパトロールに送ってもらった。)
1位:のび太と鉄人兵団【1986年公開・7作目】
あらすじ
ある日偶然、ロボットの部品を見つけたのび太たち。あまりにも大きい部品だったため、ひみつ道具「入りこみミラー」を使って鏡の中の世界に入り、そこで組み立てることにする。鏡の世界は現実世界とそっくりだけれど左右が逆で、人間もまったく存在しない世界。
ファンからの評価が非常に高い作品。
個人的には全ドラ映画の中でストーリーの完成度が一番高い作品だと思います。
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Amazon.comより引用
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まとめ
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK/映画ドラえもん公式サイトより引用
今回はドラえもん映画の全作品をランキング形式で紹介していきました。
ランキングを作成するにあたってドラ映画を一から全て鑑賞したのですが、やはり自分の世代の作品を見ると懐かしさのあまり涙腺が緩んできますね。
皆さんはどの作品が一番心に残っていますか?
ぜひ下記コメントで教えてください!