風景描写の緻密さと美しさが見る者の心を魅了する新海誠監督作品。
新海誠監督と言えば、2016年に公開された『君の名は。』が日本の歴代興行収入第5位に入る大ヒットを記録し、世間に周知されました。
今回はそんな新海誠監督が過去に手掛けたアニメ映画7作品をランキング形式で紹介していく予定です。
そんな人はぜひ本記事を参考にしてみてください!
順位付けは運営者の主観で行っています。
目次
新海誠監督作品おすすめランキングTOP7
7位:雲のむこう、約束の場所(2004年公開)
あの遠い日に 僕たちは、かなえられない約束をした。
南北を分断された日本を舞台に、飛行機づくりに情熱を燃やす高校生の青春模様を描いた作品。
SF色がかなり強く、個人的には新海誠監督作品の中で一番難解でしたね。(多元宇宙論など文系の私にはチンプンカンプン)
ただ、時間と距離の話は『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『君の名は。』などに通ずる部分があり、「絶対に会うことのできない男女による恋愛」の切なさを本作でも確かに感じることができました。
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6位:星を追う子ども(2011年公開)
少年は憧れ、少女は旅立つ。それは、“さよなら”を言うための旅。
他の新海誠監督作品とは作風が大きく異なり、ファンタジー要素の強い作品になっているのが特徴的です。
本作を見て「ジブリのパクリ」「ラピュタじゃん」と思う人は少なくありません。(私もその一人です。)
ただ、本作は新海誠監督が初めて万人に向けて制作した作品であり、この作品がきっかけで『君の名は。』や『天気の子』が生まれたと考えれば、監督の作品を語る上では外せないでしょう。
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5位:ほしのこえ(2002年公開)
私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。
国際宇宙軍のパイロットとなり宇宙船ではるか彼方へと向かう少女ミカコと、地球に残った少年ノボルの遠距離恋愛を描いた作品です。
恋愛といっても2人は恋人関係ではなく、恋人関係になる前にミカコは宇宙へと旅立ってしまいます。
つまり、時間と距離は恋人を奪ったのではなく、恋人になるかもしれない人を奪っていったというわけです。
ここにあるのは実体があるもの(恋人)が失われた喪失感ではありません。
存在しなかったものを失ったという、漠然としていていかんともし難い喪失感です。
この「存在しないものの喪失感」こそが新海誠監督作品の魅力であり、本作の魅力だと思います。(先ほど紹介した『雲のむこう、約束の場所』や後に紹介する『秒速5センチメートル』でも「存在しないものの喪失感」を味わうことができます。)
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4位:言の葉の庭(2013年公開)
” 愛 ”よりも昔、” 孤悲(こい) ”のものがたり
新海誠監督の作品としては珍しく、ファンタジー要素が一切入っていません。
森林と雨と青春。
色々な青臭さを薫ってくる作品です。
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3位:天気の子(2019年公開)
これは──僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語。
前作『君の名は。』に負けずとも劣らない名作。
『君の名は。』と比べると単純明快なストーリーで、ボーイミーツの極地と言える作品です。
万人の幸福よりも自分たちの幸福を優先する。
身勝手な選択だという意見もありますが、私にはとても青く、そして美しく見えました。
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2位:君の名は。(2016年公開)
まだあったことのない君を、探している
興行収入250億円の大ヒット作。
2人の高校生の心が距離や時間を超越して入れ替わる、いわゆる「入れ替わり」をテーマに描いた作品とされることが多いですが、様々なギミックを取り払えば典型的なボーイミーツガールです。
映像美はさることながら、ストーリーの転換点で流れる劇中歌で抜群の高揚感が得られる点も本作の魅力と言えるでしょう。
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1位:秒速5センチメートル(2007年公開)
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3本の短編から構成されています。
過去の恋愛に対して「男性は名前を付けて保存、女性は上書き保存をする」という言葉がありますが、その言葉の意味がよくわかる作品です。
鑑賞後は胸を締め付けられるような感覚に襲われ、感情をぐちゃぐちゃにされました。(秒速病とは言い得て妙です。)
心をえぐられるような内容と映像美のアンバランスさが相まって、辛いのに何度も繰り返し見たくなる中毒性があります。
未視聴の人にはぜひ見てほしい作品ですね。
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まとめ
今回は新海誠監督作品をランキング形式で紹介していきました。
もし、本記事で紹介した作品の中でまだ見たことがない作品があった人はこれを機にぜひチェックしてみてください!
参考文献:ぼくらがアニメを見る理由 2010年代アニメ時評(藤津亮太 著)