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【考察】新海誠監督の名作「秒速5センチメートル」が切ないなんてレベルじゃなかった件

秒速5センチメートル

「君の名は。」と「天気の子」が興行収入100億を超え、巨匠の仲間入り果たした新海誠監督。

両作をきっかけに「他の作品も観てみようかな」と思った方結構多いんじゃないんでしょうか

ちなみに私もその一人でした

そうして過去作を漁っていて感情を揺さぶられたのが今回考察していく「秒速5センチメートル」という作品です

見た後は胸を締め付けられるような感覚に襲われ、リアルに夜眠れませんでした(ファンからは秒速病と呼ばれているらしい)

この記事はそんな「秒速5センチメートル」を次見たときにもっと楽しめるような視点を提供できればと思い、書いています

なお、本記事の下にはコメント欄を開放していますので、感想や読者さん自身の考察など書いていただけたら、私とても喜びます

それでは、前置きはこの辺にしてさっそくスタートしていきますね

第1章「桜花抄」の考察

秒速5センチメートル

内容

中学1年の冬、東京から鹿児島に引っ越すことになった貴樹が、小学校卒業と同時に栃木の岩舟に転校してしまった明里に会いに行く

「明里、どうか、もう、家に帰っていてくれれば良いのに」とつぶやく貴樹

渡すはずだった手紙が乗り継ぎの駅で風に飛ばされ、電車に乗ったは良いものの、豪雪による遅延で一向に目的地にたどり着かない

そんな時に貴樹がはなった言葉です

普通、明里が寒い中、自分を待っているということを考えれば、「家に帰っていてくれ」というのが適切でしょう

そこを「帰っていてくれれば良いのに」とつぶやいた貴樹に違和感を覚えました

振り返ってみると、「大好きな明里に会いに行く」というのに電車の中での貴樹の表情はどこか暗い感じでしたよね

そこから推察するに貴樹が渡すはずだった手紙には明里をずっと好きだったこととお別れの言葉が綴られていたのだと思います

大好きだった明里に会いたい自分もいるし、別れの手紙を渡すのが怖い自分もいる

「明里の初恋の思い出として大切に保管し、これから新しい場所で頑張っていこう」

手紙を渡すことでそうなるはずだった貴樹は、手紙を無くしたことで、目的を見失い、ただ電車に揺られながら約束の駅を目指した

「明里、どうか、もう帰っていてくれれば良いのに」

この言葉は「明里がいたら、絶対忘れられなくなってしまう。手紙を無くした今、明里にお別れの言葉を自らの口で言うなんてできない。」

そんな貴樹の心情から出た言葉なのかもしれませんね

駅で待っていた明里

このシーン、ゾクッとしました

別れの言葉を言う機会を失った貴樹にとって、明里が駅で待っていたことは正直かなりつらかったと思います

もう二度と会えないとわかっていながらも好きでい続けなければならない

One more time one more chanceの優しいBGMがこれほどまでに残酷に感じるとは思いもしませんでしたね

そして、2人はキスをして、抱擁を交わします

「あのキスの前と後とでは世界の何もかもが変わったような気がした」

そう感じて以来、貴樹は作中に何度も出てくる地球ではない惑星に女の子と2人でいる夢を見ることになります

第2章「コスモナウト」の考察

秒速5センチメートル

2章の主人公は貴樹ではなく、澄田花苗となっています。

中学生の頃から貴樹のことが好きだった花苗は貴樹と同じ高校に進学し、告白しようとしますが、貴樹の心が自分に向いていないことがわかり、告白を諦めてしまう

こんな感じのストーリーでしたよね

明里忘却装置としての花苗

本作を通じて一番報われないのは花苗なんじゃないかと感じました

貴樹は花苗が自分のことを好きだとわかっていて、優しくしているのが残酷すぎる

貴樹は明里のことを忘れようとして、花苗のことを好きになろうと努力しています

あの地球ではない惑星の夢で貴樹といた少女の顔が2章の最後まで見えなかったことから、貴樹が明里の事を忘れ、花苗のことを好きになろうとしていることがうかがえます

しかし、忘れられない。あの夢を見るようになってから貴樹の世界に中心には明里がいるから

結局、花苗は貴樹の心に自分が入る隙間はないと悟り、告白せずに終わります

新海監督はインタビューで「花苗は強い子として描きました」と言っていますが、いくら強いといってもこの終わり方は残酷すぎますよ

花苗も貴樹のようにあの地球ではない惑星に囚われないと良いのですが

貴樹が犬を見て悲しい表情をしていた理由

これは犬を明里と重ねていたのだと思います

豪雪の中、忠犬ハチ公のように駅で待っていた明里と花苗の犬が重なったんでしょうね

いつでも探しているよ どっかに君の姿を

本作の主題歌「One more time one more chance」のサビの通りです

明里のことを忘れようと思っていても、無意識に探してしまう

そんな貴樹の葛藤をこのシーンから読み取ることができました

第3章「秒速5センチメートル」の考察

秒速5センチメートル

第三章では、明里のことを忘れられない貴樹と貴樹との恋を過去のものとして、別の男性と結婚する明里の2人の視点でストーリーが進んでいきます

貴樹と明里の対比

明里:「夕べ昔の夢を見た、昨日見つけた手紙のせいだ。」「昨日ずっと昔の夢を見た」

貴樹:「昨日夢を見た」

この二人のセリフで明里は貴樹との初恋を過去のものにすることができ、貴樹は今もなお初恋に囚われていることがわかります

明里忘却装置2号水野理沙

貴樹と3年間付き合ってた女性ですね

髪型はおさげでメガネをかけていますが、どことなく雰囲気は明里に似ています

今思えば、花苗の中学時代が明里にそっくりだったので、貴樹は明里を忘れようと思っても、無意識に似ている女性を選んでいたのでしょうね

明里の結婚相手

明里の結婚相手はおそらく高校時代に付き合っていた人だと思われます

はっきりと顔は出てきませんが、身体付きががっしりとしていて、貴樹とは真逆の印象

明里は貴樹と似ていない男性と付き合うことで、綺麗に彼を忘れることができたのかもしれませんね

まとめ

今回は新海監督の名作「秒速5センチメートル」を考察してみました

久しぶりに長文の考察記事を書いたので、おかしいところがあるかもしれませんがご自愛ください

最後に秒速5センチメートルのBlu-rayのリンクを貼っておきます

秒速5センチメートルを手元に置いておきたい人はぜひ購入してみてくださいね!

今回は以上です

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