大人気なろう小説を原作とした漫画『薬屋のひとりごと』には2種類のバージョンがあります。
2種類のバージョン
- ビックガンガン版(タイトル:薬屋のひとりごと)
- サンデー版(タイトル:薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~)
原作小説やアニメから入った人は、いざ漫画を読もうと思っても2種類あると、どちらに手を付けたら良いか迷ってしまいますよね。
本記事ではそんな人に向けて、『薬屋のひとりごと』の小説・漫画・アニメのすべてに目を通した運営者が、2種類の違いを明確にしたうえで、おすすめを紹介していこうと思います。
目次
『薬屋のひとりごと』の漫画2種類の違い【ラブコメ重視か、ミステリー重視か】
『薬屋のひとりごと』のビックガンガン版とサンデー版の違いは以下の5つです。
- 掲載誌の違い:ビックガンガン版は月刊ビックガンガン、サンデー版は月刊サンデーGX
- 出版社の違い:ビックガンガン版はスクエア・エニックス、サンデー版は小学館
- 作画担当の違い:ビックガンガン版はねこクラゲ、サンデー版は倉田三ノ路
- 構成担当の有無:ビックガンガン版には構成担当がいて、サンデー版にはいない
- 見せ方の違い:ビックガンガン版はラブコメ重視、サンデー版はミステリー重視
正直、ビックガンガン版とサンデー版で内容に大きな差はありません。
ただ、ビックガンガン版とサンデー版ともに、原作から拾ってきた箇所が異なるため、作品の見え方が若干違います。
見え方に関しては、ビックガンガン版=ラブコメ重視、サンデー版=原作に忠実・ミステリー重視くらいの認識でOK。
詳しくは後述します。
『薬屋のひとりごと』ビックガンガン版の特徴
原作 | 日向夏 |
作画 | ねこクラゲ |
構成 | 七緒一綺 |
出版社 | スクエア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ビックガンガン |
公式サイト | https://magazine.jp.square-enix.com/biggangan/introduction/kusuriya/ |
ミステリー要素少なめで、ラブコメ重視
『薬屋のひとりごと』のビックガンガン版は、サンデー版と比べると、ミステリー要素が少なめでラブコメ重視という印象を受けました。
「謎解き部分はさっと流し、猫猫と壬氏のラブコメ描写に力を入れている」
上記のスタンスからもわかるように、おそらくビックガンガン版のメインターゲットは若年層や女性でしょう。
数々の受賞歴
『薬屋のひとりごと』のビックガンガン版は過去に以下のような賞を受賞しています。
上記の受賞歴からもわかるように、ビックガンガン版とサンデー版のどちらが世間的に認知されているかと言われると、ビックガンガン版ということになりそうです。
マンガUP!でタダ読み可
『薬屋のひとりごと』のビックガンガン版はスクエア・エニックスの漫画アプリ「マンガUP!」でタダ読みが可能です。
マンガUP!では『薬屋のひとりごと』以外にも、2022年にアニメ化されて話題になった『その着せ替え人形は恋をする』や海外人気の高い『ゴブリンスレイヤー』などもタダ読み可。
以下、マンガUP!でタダ読み可能な作品一例です。
タダ読み可能な作品
- 薬屋のひとりごと
- ゴブリンスレイヤー
- その着せ替え人形は恋をする
- ホリミヤ
- わたしの幸せな結婚
上記に挙げた作品に少しでも興味がある人は、これを機にマンガUP!をダウンロードしておきましょう。
マンガUP!
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『薬屋のひとりごと』サンデー版の特徴
原作 | 日向夏 |
作画 | 倉田三ノ路 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 月刊サンデーGX |
公式サイト | https://sundaygx.com/work/1092/ |
原作に忠実でミステリー重視
イラストに関して、高い評価を得ているのはビックガンガン版で間違いありません。(個人的にはどちらも好きです。)
ですが、ストーリーの納得感で言えば、サンデー版に軍配が上がります。
というのも、サンデー版は原作に忠実でミステリー要素を重視しているからですね。
また描写の節々から、かつての中国の時代考証をしっかりと行っていることが伝わってきて、そのこともストーリーに納得感を与えています。
サンデーうぇぶりでタダ読み可
『薬屋のひとりごと』のサンデー版は、小学館の「週刊少年サンデー」「ゲッサン」「サンデーGX」3誌が運営するデジタル漫画サービス・サンデーうぇぶりでタダ読みが可能です。
また、サンデーうぇぶりでは国民的作品の『名探偵コナン』を始め、2023年の話題作『葬送のフリーレン』などもタダ読み可。
以下、サンデーうぇぶりでタダ読み可能な作品一例です。
タダ読み可能な作品
- アオアシ
- からかい上手の高木さん
- 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~
- 葬送のフリーレン
- 名探偵コナン
- よふかしのうた
上記に挙げた作品に少しでも興味がある人は、これを機にサンデーうぇぶりをダウンロードしておきましょう。
サンデーうぇぶり
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【どっちが高い?】『薬屋のひとりごと』の漫画2種類の売上比較
『薬屋のひとりごと』のビックガンガン版とサンデー版の売上は以下の通り。(数値はウィキペディアを参照。)
売上比較
- ビックガンガン版:700万部(2021年11月時点)
- サンデー版:850万部(2023年6月時点)
既出の情報ではサンデー版ということになっていますが、比較時期を考慮すると間違いなくビックガンガン版の方が売れているでしょうね。
『薬屋のひとりごと』の漫画はなぜ2種類あるのかを考察してみた
『薬屋のひとりごと』の原作者・日向夏さんはなぜ2種類あるのか?という質問に対して以下のように語っています。
私にもわからないから困惑していたのです。
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) February 17, 2021
原作者すらわからないことなので真相は定かではありませんが、2つの掲載誌にのせることで異なる属性の読者を両取りしようとしたと考えると腑に落ちます。
月刊ビックガンガンとサンデーGXはともに青年誌ではあるものの、連載作品の違いから読者層が異なることは間違いないので。
ただ、そもそもコミカライズが原作者との確認なしに進むことなんてありえるんですかね?
しかも、内容はほぼ一緒で、作画や見せ方だけが違うという...
過去に『薬屋のひとりごと』と同じ事例の漫画があったらコメント欄で教えていただけると幸いです。(おそらく事例ナシと思われる)
まとめ
今回は『薬屋のひとりごと』の漫画2種類の違いについて紹介していきました。
以下、本記事のまとめになります。
本記事のまとめ!
- 『薬屋のひとりごと』の漫画にはビックガンガン版とサンデー版の2種類がある
- 内容に大きな違いはないが、ビックガンガン版はラブコメ重視、サンデー版は原作に忠実でミステリー重視といった具合で見せ方が違う
- 世間的に認知されているのはビックガンガン版
- 比較時期を考慮するとビックガンガン版の方が売れている
- 『薬屋のひとりごと』の漫画が2種類ある理由は原作者もわかっていない
記事内では散々ビックガンガン版とサンデー版の違いについて述べてきましたが、『薬屋のひとりごと』読者の中には途中で異なるバージョンを買ってしまったという人が一定数いるようなので、購入する際はくれぐれもお気をつけて。