『名探偵コナン』の世界で17年前に起きた「羽田浩司殺人事件」
本事件は作中で謎の多い事件として取り扱われてきましたが、ついに104巻にて大まかな全貌が明らかになりました。
そこで本記事では羽田浩司殺人事件の既出情報を振り返りつつ、まだ明かされていない事柄に関して考察していきたいと思います。
最後まで目を通せば、羽田浩司殺人事件のすべてがわかるので、気になる人はぜひこのまま読み進めていってください。
本記事はネタバレを含みます。
目次
羽田浩司殺人事件のあらすじ
当時将棋の四冠王だった羽田浩司は、趣味にしていたチェスの大会に参加するため渡米。
その大会前夜、ホテルで何者かに襲われて死亡する。
また、同日、同じホテルの別の部屋で資産家アマンダ・ヒューズが不審死を遂げた。
姿を消したアマンダのボディーガード「浅香」が羽田浩司殺害の最重要容疑者として手配されたが、現在も消息不明のままである。
羽田浩司殺人事件の関係者
1.羽田浩司
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
当時、七冠王に一番近いと言われていた天才棋士。
赤井秀一の弟である羽田秀吉の義兄にあたる人物です。
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2.アマンダ・ヒューズ
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
アメリカの資産家。
母国語で語り合いながらチェスやりたいという理由で日本語を習得するほど、羽田浩司の大ファン。
死因はAPTX4869の服用による自殺。
3.レイチェル・浅香
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
アマンダのボディガードで、事件の日以来、行方不明に。
現在は若狭留美として帝丹小学校で副担任をしています。
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4.ラム
© 2023 青山剛昌／名探偵コナン製作委員会
黒の組織のNO2で、羽田浩司とアマンダの殺害に関与した張本人。
現在は脇田兼則として毛利探偵事務所の隣にあるいろは寿司に勤務しています。
5.赤井務武
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
赤井秀一の父親にして、妻・メアリーと同じくMI6の諜報員。
羽田浩司の父親に「息子の死の真相を調べてくれ」と依頼され渡米しますが、生死不明に。
※羽田浩司の父親とアマンダとは友人関係。
6.黒田兵衛
© 2018 青山剛昌／名探偵コナン製作委員会
警視庁捜査一課を率いる異相の管理官。
黒田管理官の正体に関しては、ラム説や赤井務武説などありましたが、実際は上司の密命でアマンダと会う約束をしていた一介の警察官でした。
羽田浩司殺人事件に関する謎
1.荒らされた現場
©青山剛昌/小学館
灰原曰く「羽田浩司はAPTX4869を飲まされた人物リストに入っていた」とのこと。
つまり、羽田浩司は組織の手によって暗殺されたということです。
ただ、何事もなかったかのように立ち去るのが組織のやり方なのにも関わらず、羽田浩司の殺害現場はかなり荒らされていました。
ということは、現場を荒らしたのは組織の人間ではなく、第三者もしくは羽田浩司自身だと考えられます。
17年前と同じ現場（アニメ861～862話・漫画89巻File11～90巻File2）のストーリー終盤で明らかになりますが、現場を荒らしたのは羽田浩司自身で、荒らした理由はダイイングメッセージを組織に気づかれないようにするためでした。
このダイイングメッセージに関しては、すぐ下で紹介しているので、ぜひこのまま読み進めていってください。
2.鏡を使ったダイイングメッセージ
©青山剛昌/小学館
羽田浩司は自身が殺害された現場に「U M A S C A R A」というダイイングメッセージを残していました。
コナンと赤井秀一はこのダイイングメッセージをASAKA（浅香/羽田浩司殺人事件の最重要容疑者）とRUM（ラム/組織のNO2）のアナグラムだと推理しましたが、マリアちゃんをさがせ！（アニメ941～942話・漫画95巻File3～5）でミスリードだと判明。
本当のメッセージはCARASUMA（烏丸蓮耶/半世紀前に謎の死を遂げた大富豪）でした。
3.羽田浩司が殺された理由
©青山剛昌/小学館
灰原は羽田浩司が組織に殺された理由を「アマンダが殺されるところを偶然目撃したとかなんじゃない？」と語っていました。
これに関しては当たらずとも遠からずと言った感じで、実際には以下の2つの理由で殺害されることに。
- 烏丸蓮耶と組織の関わりを見抜いた
- レイチェル・浅香（若狭留美）を隠した ※レイチェル・浅香はラムの声を聞いている
ジンは羽田浩司殺人事件のことを17年前にラムが抜かった仕事と言っていましたが、この「抜かった」という言葉にはレイチェル・浅香に声を聞かれたことも含まれるでしょう。
だから、ラムはなんとしてもレイチェル・浅香を消したいわけですね。
4.羽田浩司殺人事件の記事をネットにアップしている人物
©青山剛昌/小学館
結論から言うと、事件の記事をネットにアップしていたのはレイチェル・浅香（若狭留美）でした。
コナンは最初、事件の謎を解いてほしいから記事をアップしているものだと思っていましたが、レイチェル・浅香の真の目的は組織関係者のあぶりだし。
以下、順を追って説明します。
- レイチェル・浅香、何度も記事にアクセスしているPCが阿笠博士のものだと特定
- レイチェル・浅香、阿笠博士のPCで何度も記事を閲覧しているのは江戸川コナンだと特定
- レイチェル・浅香、江戸川コナンが黒の組織と関係ありと確信し、接近するために帝丹小学校に赴任
帝丹小学校の副担任として若狭先生が赴任してきたのは偶然ではなかったのですね。
5.レイチェル・浅香と宮野エレーナの関係
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
二人の引率者（アニメ未放送・漫画103巻File6～8）にてレイチェル・浅香（若狭留美）は、灰原を見て以下のように語っています。
私の人生をかき乱した...ある女性の娘さんのような気がして...
ここで言うある女性とは灰原の母親・宮野エレーナのことを指すわけですが、2024年4月時点で直接的な関わりがあったかは定かではありません。
ただ、間接的な関わりに関しては思い当たる節があります。
それは宮野エレーナが作った薬によって、母のように慕っていたアマンダと命がけで守ってくれた羽田浩司が亡くなったということです。
私の人生をかき乱した出来事は十中八九、羽田浩司殺人事件のこと。
そう考えると、レイチェル・浅香と宮野エレーナの関わりは間接的なものである可能性が極めて高いです。
メモ
時系列的には宮野エレーナの死亡→羽田浩司殺人事件なので、二人に直接的な関わりがあった可能性は極めて低いです。
レイチェル・浅香が組織を強く意識するようになったのは羽田浩司殺人事件が起こった後ですから、組織のことを調べていくうちに宮野エレーナにたどり着いたと考えるのが自然でしょう。
6.レイチェル浅香と赤井務武の関係
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
羽田浩司殺人事件を機に生死不明となった赤井務武。
そんな赤井務武ですが、二人の引率者でレイチェル・浅香（若狭留美）と顔見知りだということが判明します。
以下、赤井務武の動向です。
- 赤井務武、羽田浩司の父親から息子の死の真相を調べてほしいと依頼され、渡米
- 赤井務武、レイチェル・浅香に出会う
- 赤井務武、生死不明に
赤井務武の動向に関しては詳細が明かされていないので、今後も注視していきたいですね。
羽田浩司は幼児化して生きている？
結論、羽田浩司が幼児化して生きていることはありえません。
というのも、17年前の真相で羽田浩司がAPTX4869を飲まされて、幼児化せずに死亡した描写があるからですね。
コナンの世界では、死んだはずの人間が実は生きていたというのが常ですから、羽田浩司が生きているのでは？と考えるのは自然なこと。
ただ、羽田浩司に関しては明確な死亡の描写があることに加え、警察の捜査資料の存在やレイチェル・浅香の反応から考えても、死亡しているとみてまず間違いないでしょう。
まとめ
今回は羽田浩司殺人事件の既出情報を振り返りつつ、まだ明かされていない事柄について考察していきました。
大まかな全貌は明らかになったものの、まだまだ謎の多い「羽田浩司殺人事件」
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参考サイト：名探偵コナン 全事件レポート編纂室
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