評価:4
一言感想:SAOシリーズ未視聴の人に対して魅力を伝えるのに十分すぎる作品。
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』の作品情報
PV
あらすじ
あの日、《ナーヴギア》を偶然被ってしまった《結城明日奈》は、本来ネットゲームとは無縁に生きる中学三年生の少女だった。ゲームマスターは告げた。《これはゲームであっても遊びではない。》ゲームの中での死は、そのまま現実の死につながっている。
基本情報
声の出演
キリト:松岡 禎丞
アスナ:戸松遥
ミト:水瀬いのり ほか
原作:川原礫
監督:河野亜矢子
音楽:梶浦由記
制作:A-1 Pictures
主題歌
アスナ視点
『星なき夜のアリア』はアニメ『ソード・アート・オンライン』1期の1話~2話を主人公のキリト視点ではなく、ヒロインのアスナ視点で描いています。
そのため、SAOのアニメシリーズを見ていない人でも置いてけぼりを食らうことなく、作品を楽しむことが可能です。(もちろん、アニメシリーズを見た方がより楽しめますが)
また、本作では仮想世界に幽閉される前に現実世界(アスナの学校生活や家族関係)が描かれており、物語の主人公がどんな人物であるのかがわかる構成をしています。
これもアスナのことをよく知らない人への配慮と言えるでしょう。
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』はSAOシリーズ初心者でも問題なく楽しめる作品!
SAOの残酷さ
SAOは一度死んだら終わりのデスゲーム。
本作『星なき夜のアリア』ではアニメ版以上にプレイヤーが絶望の淵に立たされた時に見せる表情にこだわっていて、その表情からSAOというゲームがいかに残酷なものであるのかがわかります。
97分という限られた時間の中にSAOの醍醐味がぎゅっと凝縮されていた作品でしたね。
ミトの立ち位置
『星なき夜のアリア』を語る上で兎沢深澄(とざわみすみ。アバター名はミト)の存在は欠かせないでしょう。
私は原作のプログレッシブ未読勢なので知らなかったんですけど、ミトはどうやら本作のオリジナルキャラみたいです。
現実世界ではアスナと同じ名門女子校に通い、アスナとはゲームを通じて親友に。(アスナをSAOに誘ったのもミトです。)
SAO幽閉後はパーティーメンバーとして日々を過ごすも、ある出来事がきっかけで離ればなれになってしまいます。
ミトがアスナの前から姿を消してから入れ替わるようにしてキリトが登場。
以降、アスナの精神的な支柱はキリトになります。
以上を踏まえると、ミトの立ち位置はキリトが現れるまでのアスナの心の支えということになりそうです。(言葉を選ばずに言えば、つなぎ役ですね。)
ミトについて
ミトの家庭環境や人となりについては円盤に同梱されている短編小説「メモラブル・ソング」で知ることができます。(メモラブル・ソングが同梱されているのは完全生産限定版で、通常版には同梱されていないので注意!)
鑑賞後「メモラブル・ソング」でミトの情報を補完することで、『星なき夜のアリア』をより楽しめますよ!
お風呂のシーン
『オーディナル・スケール』の時もそうでしたが、SAOの映画、お風呂のシーンに気合入りすぎでしょ!
『星なき夜のアリア』では顕著でお風呂のシーンだけ異次元に作画が良かったです。
まとめ
今回は『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』について記事を書いていきました。
本作はSAOシリーズ未視聴の人でも1時間半でSAOの醍醐味を味わえる作品です。
「SAOシリーズ長すぎて今から追う気にならない...」
そんな人はぜひ本作だけでも視聴してみてください!
原作小説
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