『スラムダンク』屈指の名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
作品に触れてこなかった人でも、上記のセリフを眼鏡の太ったおじさんが言ったこと、そしてそのおじさんの名前が安西先生だということを知っているのではないでしょうか。
本記事ではそんな超有名な名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ」を徹底的に振り返っていきたいと思います。
上記のような疑問を持つ人はぜひこのまま読み進めていってください。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」が使われたシーンを振り返る
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」が使われたシーンは全部で2つあります。
1.三井寿の回想
漫画(完全版) | 7巻 |
アニメ | 27話 |
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」が作中で初めて出てきたのは三井寿の回想シーンです。
本シーンを語るにあたって、三井寿という男のバックボーンを説明することは必要不可欠。
そこで、ここからは三井を中学時代と高校時代(不良になる前・更生)にわけて説明していきます。
中学での三井
中学時代の三井を一言で表すならば、県NO1チームのエースです。
もちろん、絶え間ない努力により卓越した技術を身に着けたのでしょうが、作中では努力型というよりは天才型として描かれています。
そんな三井に対しては、今後インターハイ予選で死闘を繰り広げることになる強豪・陵南高校の田岡監督も目を付けていました。
三井寿は陵南への入学待ったなし。
誰もがそう思ったでしょう。
しかし、三井が入学したのは実績皆無の湘北高校。
なぜ、三井は湘北高校への入学を決意したのか?
その真意は高校編で明かされます。
高校での三井(不良になる前)
晴れて湘北高校に入学した三井は、中学の県大会で最優秀選手に選ばれたこともあって、ちょっとした有名人でした。
三井自身もまた、「自分が湘北高校を全国制覇に導くんだ」というある種の責任感を持ってバスケ部に入部したわけですが、赤木剛憲の存在によって彼の中で歯車が狂い始めます。
端的に言うと、天才の挫折です。
これまで無双状態だった三井の前に、自分の才能を脅かす存在が現れた。
そして、三井は赤木とのプライドファイトの末、怪我をすることに。
怪我の療養中、三井は湘北高校に入学した理由を以下のように語っています。
県大会の決勝。ラスト12秒で1点差。しかも相手ボール。
そんな絶望的な状態で勝ちをあきらめかけていた時、来賓席に座っていた安西先生に「最後まで希望を捨てちゃいかん...あきらめたらそこで試合終了だよ」と励まさた。
そのおかげで勝てた。
安西先生に恩返しがしたい...
だから、湘北高校に入学したと。
つまり、三井の中で安西先生は絶対的な存在なわけです。
「早くバスケがしたい!」という思いが強かった三井は、怪我の完治よりも部への早期復帰を選択。
結果、怪我が再発してしまいます。
その後、部で赤木が大活躍している姿を見て、自分の存在意義が分からなくなり、フェードアウト。
以降は不良としての道を歩みます。
高校での三井(更生)
不良になってからの三井は質の悪い友人と付き合うようになり、バスケのことなど気にも留めていないようでした。
そんな三井が再びバスケに目を向けるようになったきっかけは宮城リョータの入学です。
生意気な一年生だった宮城を〆るために、三井は仲間を呼んでリンチにしようとします。
勝てないと悟った宮城は三井だけを狙い、意識不明の状態に追い込むと、自らも入院するほどの怪我を負い、両者痛み分けという形に。
これで終わったかと思いきや、三井は宮城の所属するバスケ部に強力な助っ人を連れて乗り込んできます。
ここからはもう大乱闘の始まりです。
そして、明かされる三井の過去。
三井が宮城を〆ようと思ったのは単に生意気だからではなく、彼のバスケの才能に嫉妬の感情を抱いていたからでした。
すでに怪我した足は完治しており、あとはバスケ部に戻るだけ。
しかし、出ていく形でバスケ部を離れたため、今更戻る資格はない、三井はそう思っていたはずです。
そんな三井の前に安西先生が現れたことで、走馬灯のようにバスケをしていた輝かしい日々がフラッシュバックします。
そして、一言。
「安西先生...!!バスケがしたいです...」
2.山王戦
漫画(完全版) | 21巻 |
アニメ | THE FIRST SLAM DUNK(映画) |
山王戦後半。
20点差という絶望的な状況の中で、安西先生はスタメンの桜木を控えの小暮と交代します。
小暮は3年生なので、試合に負ければ引退です。
この交代に対し、桜木は勝負を投げた采配だと感じ、安西先生を心の中で非難します。
しかし、安西先生は決して勝負をあきらめてはいませんでした。
安西先生「私だけかね...?まだ勝てると思っているのは...」
桜木「あきらめたんじゃなかったのかオヤジ...」
安西先生「あきらめる?あきらめたらそこで試合終了ですよ...?」
その言葉の通り、安西先生は桜木に起死回生の一手となるオフェンスリバウンドを授けます。
まとめ
今回は『スラムダンク』屈指の名言「あきらめたらそこで試合終了ですよ」を振り返っていきました。
上記の名言は作中で2回登場するわけですが、もし優劣をつけることが許されるのであれば、運営者は三井の回想シーンの方が好きですね。
特に、三井の中で上記の名言が走馬灯のようにフラッシュバックしてからの「安西先生...!!バスケがしたいです...」は反則過ぎる...
このシーンに関してはアニメでも漫画でもよいので、ぜひチェックしてほしいですね。
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