animate Timesより引用
評価:4
今回は『映画大好きポンポさん』というアニメ映画の感想とレビューを書いていきます!
前半は微妙だなと思いながら見ていたんですけど、話が進むにつれて作品に引き込まれていきました。
何より作品内で90分上映の重要性を説いて、きちんと90分で終わらせる仕掛けが斬新でしたね。
個人的にはかなり楽しめたので、評価は4つ(良作)にしました。
『映画大好きポンポさん』のあらすじ
敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントを務めているジーン。映画監督にも憧れていたが自分には無理だと考えていた、そんなある日。ポンポさんに15秒CMの作成を頼まれたことをきっかけに、映画づくりに没頭する楽しさを知っていく。
U-NEXTより引用
ポンポさんのキャラデザが良い方向に働いている
私は『映画大好きポンポさん』を見る前、本作を萌えアニメかと思っていました。
というのも、メインキャラのポンポネットのキャラデザが萌えアニメのそれだったからです。
映画大好きポンポさん公式サイトより引用
ですが、萌えキャラっぽく感じたのはポンポさんだけであって他のキャラは普通に描かれているんですよ。
つまりポンポさんだけキャラデザが異質というかリアリティがないんです。
「実写映画の製作を題材とした作品なのにメインキャラにリアリティがないのってどうなの?」と最初は思っていました。
しかし、ポンポさんのリアリティのなさが良い方向に働いていることに終盤で気づくことになります。
その終盤のシーンとは主人公のジーン・フィニがアカデミー賞の監督賞を取るシーンです。
よくよく考えなくても、初監督作品でアカデミー賞のタイトルを総なめするのはリアリティ皆無ですよね。
ただ、リアリティ皆無なのに全く違和感を感じなかったんです。
それはポンポさんの存在そのものが初監督作品でアカデミー賞のタイトルを総なめするよりもリアリティがないからと気づいたときは鳥肌が立ちました。
つまりポンポさんがいるだけでリアリティ皆無なシーンを違和感なく楽しめるわけです。
一番の見どころが編集作業という異質さ
『映画大好きポンポさん』を見た人に一番印象に残っているシーンは?と聞いたら、ほとんどの人は主人公・ジーンの編集作業のシーンと答えると思います。
私自身、映画制作の編集作業に対しては地味なイメージを持っていたんですけど、本作は違いました。
本作では地味だと思っていた編集作業のシーンが映画製作に命を懸けた主人公の狂気的ともいえる熱狂により一番見どころになっていたんです。
また、編集作業のシーンには所々でバトルシーンのような演出も入っていて、本当に編集作業のシーンを見ているのか?と疑ってしまいました。
作中でポンポさんは「感動ものの映画で人を感動させるより、B級映画で人を感動させる方がすごいでしょ」みたいなことを言っていましたよね。
これって実は本作にも当てはまるんじゃないかなと思っています。
現に私は地味なイメージがある編集作業のシーンで心動かされましたし!
『映画大好きポンポさん』は色々な仕掛けがあって面白い
『映画大好きポンポさん』の中には色々な仕掛けがありました。
先ほど書いたポンポさんのキャラデザの仕掛けも好きですが、個人的にはエンドロール後のカットが一番好きです。
作中で製作された映画の脚本はポンポさんが監督(ジーン)とヒロイン(ナタリー)を予め決めてから書いた、いわゆる当て書きと言われるもの。
つまりポンポさんがジーンとナタリーのために書いた脚本というわけです。
そしてエンドロール後の1カットでは「当て書き」というタイトルがついたジーンの脚本が写されます。
これは『映画大好きポンポさん』という作品は見に来てくれたお客さんのために作ったよ!というジーンからのメッセージなのかなと。
まとめ
今回は『映画大好きポンポさん』の感想とレビューを書いていきました!
個人的には本作をかなり面白いと感じたんですけど、皆さんはどうでしたか?
ぜひ下記コメント欄で教えてください(^^♪
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