© I*Chi*Ka/なつまち製作委員会
総合評価:星3.6
- ストーリー:星3
- 作画:星3
- キャラデザ:星4
- 声優:星4
- 音楽:星4
目次
『あの夏で待ってる』の基本情報とあらすじ
ジャンル | ラブコメディ |
放送時期 | 2012年1月~3月 |
話数 | 全12話+特別編 |
制作会社 | J.C.STAFF |
公式サイト | https://www.ichika-ichika.com/ |
あらすじ
スーツケースを抱えたまま彷徨っていた転校生・貴月イチカと、ひょんなことから同棲生活を送ることになった主人公・霧島海人。友達との自主映画制作を通して、ふたりの仲は徐々に恋へと発展していく。しかしイチカには誰にも言えない秘密があり…。
U-NEXTより引用
監督は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』や『とある科学の超電磁砲』シリーズで知られる長井 龍雪監督。
脚本は『おおきく振りかぶって』や『機動戦士ガンダム00』の黒田洋介さん。
黒田さんはメガミマガジン掲載のインタビューで『あの夏で待ってる』はおとぎ話がベースになっていると語っていますが、どの作品をベースにしたのかは明かされていません。(おそらく『竹取物語』かと思われる。)
放送時期は夏を描いた作品ながら冬。
本編全12話に加えて、お色気要素多めの特別編があり、そちらはBlu-ray版で視聴が可能です。(動画サブスクでは未配信)
『あの夏で待っている』のストーリーについて
『あの夏で待っている』の感想を見てみると、「メインヒロインが宇宙人であること、青髪の子が負けヒロインであること以外よく覚えていない」といったものが多く見られました。
私自身、アニメの感想を書くときは印象に残っているシーンを取り上げることが多いのですが、『あの夏で待っている』にはそれがないという...
強いてあげるとすれば登場人物たちの関係性が大きく変化する沖縄旅行回かな。
また、メインヒロインが宇宙人というのはかなり攻めた設定ではあるものの、作中でその設定が上手く活かしきれておらず、だったら作中で言うところの外国からの留学生で良くない?と思う始末。
その方が消化不良を起こすことなく、自然な形で遠距離恋愛というエンディングに繋げられたと思うし、ひと夏の思い出という作品のイメージにも合うのではないかと思います。
メインヒロインが外国からの留学生にもっと設定を持たせるなら、以下の通りですかね。
- 主人公とメインヒロインは昔出会ったことがある
- お互いの本名は知らないものの、あだ名で呼び合うくらいには仲が良かった
- メインヒロインはどこかの国の王女様
既視感あると思ったら『金色ラブリッチェ』だわこれ。
『あの夏で待っている』のキャラデザ・作画について
『あの夏で待っている』のキャラデザを担当したのは羽音たらくさんと田中将賀さんの2人。
特に田中将賀さんは以下のような作品でもキャラデザを担当しているため、『あの夏で待っている』のキャラデザをなじみ深く感じた人は多いのではないでしょうか。
- とらドラ!
- 家庭教師ヒットマンREBORN!
- あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
- 君の名は。
- 天気の子 など
作画に関しては初回から最終回まで終始安定していたものの、心を揺さぶられるほどの描写はなく、あくまで普通。
同じ年に『氷菓』が放送されていたことを鑑みても、作画は最高評価を5とするなら3くらいが妥当でしょう。
『あの夏で待ってる』の声優について
『あの夏で待っている』の主要キャストは以下の7人。
- 貴月イチカ:戸松遥
- 霧島海人:島﨑信長
- 谷川柑菜:石原夏織
- 石垣哲朗:荻原秀樹
- 北原美桜:阿澄佳奈
- 山乃檸檬:田村ゆかり
- りのん :日高里菜
こうして並べてみるとかなり豪華ですよね。
「宇宙人で戸松さんってToLOVEるのララじゃん!」とか「りのんって日高里菜さんだったの?」とか色々思うところはありますが、個人的には谷川柑菜役の石原夏織さんの演技が印象に残っています。
というのも感情豊かで裏表のない柑菜というキャラクターを実直に演じており、文字通りキャラになりきっていたからです。
石原さんが柑菜を演じたからこそ、柑菜が『あの夏で待っている』で一番人気の高いキャラになったと言っても過言ではありません。
『あの夏で待ってる』の音楽について
OPはRayさんのsign、EDはやなぎなぎさんのビードロ模様。
どちらの曲も定期的に聴きたくなるような名曲です。
OP「Ray/sign」
作詞 | KOTOKO |
作曲 | 折戸伸治 |
編曲 | 高瀬一矢 |
歌 | Ray |
ED「やなぎなぎ/ビードロ模様」
作詞・歌 | やなぎなぎ |
作曲 | 中沢伴行 |
編曲 | 中沢伴行、尾崎武士 |
『あの夏で待ってる』が面白いと感じた人に見てほしい2作品
1.あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
ジャンル | 恋愛・ファンタジー |
放送時期 | 2011年4月~6月 |
話数 | 全11話 |
製作会社 | A-1 Pictures |
公式サイト | https://www.anohana.jp/tv/ |
あらすじ
ひきこもりのじんたんの前に現れた、幼なじみ・めんま。一体彼女は何のために現れたのか、かつての仲間たち“超平和バスターズ”の面々は、その謎に向き合っていく。それぞれに後悔を抱え、別々の道を歩んでいた彼らが、かつてのように集まり始め…。
U-NEXTより引用
A-1 Pictures制作のオリジナルアニメで、感動アニメを語る上では外せない作品。(通称あの花)
特に最終話、めんまとのお別れシーンは「secret base〜君がくれたもの〜」が流れるタイミングも相まって、アニメ作品屈指の感動シーンになっています。
©ANOHANA PROJECT/最終話「あの夏に咲く花」より引用
- ひと夏の思い出
- メインヒロインとの出会いと別れ
- 一筋縄ではいかない恋愛模様
といった要素が『あの夏で待っている』と共通するので、『あの夏で待っている』を面白いと感じた人はきっとハマるはず。
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2.凪のあすから
ジャンル | 恋愛・ファンタジー |
放送時期 | 2013年10月~2014年4月 |
話数 | 全26話 |
制作会社 | P.A.WORKS |
公式サイト | http://nagiasu.jp/ |
あらすじ
海の中、海村にある波路中学校が廃校になり、先島光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木要たちは陸にある美濱中学校へ通うことになった。同級生の少年・木原紡との出会いや、光の姉と陸の人間の恋愛を機に、海と陸の人々の関係性は大きく変化を迎える。
U-NEXTより引用
P.A.WORKの処女作『true tears』以来の恋愛もの。
海と地上の両方に人が暮らす童話的な世界に思春期の恋愛を落とし込んだ唯一無二の作品です。
一筋縄ではいかない恋愛模様が『あの夏で待ってる』と共通するので、あわせてチェックしてみてください。
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まとめ
今回はオリジナルアニメ『あの夏で待ってる』について記事を書いていきました。
正直、ラブコメとしては及第点スレスレかなと思います。
個人的には主人公とメインヒロインが結ばれるまでの過程をもっと詳細に描いてほしかったですが、
- 他のキャラのエピソードも描かなければならないこと
- 12話で完結させなければならないこと
を考えると仕方なしといった感じ。
ただしこれまで語ってきたように、ストーリーには色々とツッコミどころがあるものの、キャラデザや声優の演技、音楽には目を見張るものがあるので、評価はわりかし高めにしました。
『あの夏で待ってる』の評価:星3.6
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